2014年11月18日火曜日

(翻訳)エル・パイース紙の記事から

「メキシコ カルロス・スリムとマルチ所有権に関する議論」
http://deportes.elpais.com/deportes/2014/11/17/actualidad/1416184144_799662.html

メキシコサッカーは、お金もあり愛情もあり才能のある選手もいる。しかしその始まりから引きずっているいくつかの構造上の問題によってもっともレベルの高いリーグの一つになるまでの地位には至っていない。経営者が複数のチームを所有できること、テレビ放映権の管理、審判や選手との契約に関するカシーケ的な(専制的な)やり口が潜在的な競争力を高めるのに重しとなっている。

Liga MXとして知られるこのリーグは、ヨーロッパのリーグとNBAの間をとったやり方を模索している。メキシコリーグのフォーマットは、年に2シーズン制で18チーム中1チームのみ降格、前期と後期で一度ずつ対戦し、17試合終えるとリギージャと呼ばれるものが始まる。上位8チームがホーム&アウェーで戦うトーナメントがそれである。13-14シーズン後期のリギージャ決勝は、クラブ・レオン対パチューカだった。両チームともメキシコ人のオーナー、世界でも有数の富豪の一人であるカルロス・スリムが所有するクラブである。

ラテンアメリカでもっとも利用者の多い携帯電話会社、アメリカ・モビルのオーナーの姿がスタジアムのVIP席に見えた、このことが些細なことにすぎないと示すためであるかのように。審判が試合開始の笛を吹く前には、掲げられるトロフィーが彼のものになると分かっている試合を両チームは戦ったというわけだ。Televisaグループもまた、最も歴史のあるクラブの一つであるクラブ・アメリカと、現在2部のネカクサの株式を所有している。この2チームが対戦した場合、八百長試合ではないかとの疑いは避けられない。観客はレベルの高いサッカーの試合を見に来ているのか、それとも3度目の攻撃でバッタリ倒れるマスク姿の男たちのルチャ・リブレ(プロレス)を見に来たのか分からない。

複数のクラブを所有することの是非は長く議論され、協会の中で宙吊りになったままのテーマである。理想は、2015年内には複数チームの所有を排除することである。しかし物事はそう単純にいきそうもない。複数クラブ所有のオーナーたちは、傀儡の社長を据えて易々とこの件を突破する。

観客数は他の中南米諸国に比して良好だ。ケレタロには34歳のロナウジーニョがやって来た結果、スタジアムは試合のたびに満杯になる。ブラジルのコンサルタント会社Pluriによると、13-14シーズンではドイツ、イングランド、スペイン、イタリアに次いで世界で5番目の観客数を誇る。1試合平均2万2千人だが、収容率は50%しかない。入場料は例えばリーガ・エスパニョーラに比べてかなり安く、クラブ・アメリカのホームスタジアムであるアステカ・スタジアムは平均10ドルである。

試合の放映についても理解しがたいものがある。スリムのクラブ・レオンは有料でのみ放送される。スタジアムに行けず、かつケーブルに加入していないファンは、対戦相手が試合を無料で中継する場合のみ見られる。メキシコリーグの結果を知るにも一苦労なのだ。


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こんなことは10年以上前から言われていることだ
つまらん記事を訳してしまった
ま、メキシコリーグを知る一助になれば幸いだ
上記のような問題があっても、メキシコリーグは面白いと言わざるを得ない

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